
こんにちは。
これまで5032件の借金問題を解決してきた、ひまわり司法書士法人の本松です。
CICの統計データによると、インターネットを利用した開示件数は、15,029件となっており、総数27,280件のうち、50%を超えています(2020.06.21~2020.07.20のデータより)。スマホやインターネットでの開示が普及し、請求は簡単になりましたが、一般の方が、スムーズに開示請求をおこなうことは、まだまだ難しいと思います。
司法書士が代理人として開示請求をおこなうことで、正しく、滞りなく情報を集めることができます。でも、信用情報の代理人開示請求って、各社とも同じようで、少し違いがあります。間違えてしまうと、改めて請求したり、書類を書いたり…無駄な時間がかかってしまいます。
そこで今回は、司法書士が代理人として信用情報の開示請求をおこなう方法を述べていきます。3つの信用情報機関(CIC,JICC,KSC)で、違いはあるのでしょうか。
CICへの代理人(司法書士)請求

信用情報の開示請求 CIC代理人(司法書士)による郵送請求
No.1~No.3の書類を同封して郵送請求担当窓口へ送付します。
開示申込書と委任状はHPからダウンロードして記入します。

*¹ ③④については、「本人確認書類について」を参考にしてください。
*² 開示手数料については、「手数料について」を参考にしてください。
本人確認書類について
氏名、生年月日、住所等の情報が、はっきりとわかりようにコピーをしてください。
開示対象者の本人確認書類
下表No.1~No.10から、いずれか1点
委任者(開示対象者)の住所(=開示報告書の郵送先)が記載されているものを用意する。

司法書士(任意代理人)の本人確認書類
下表No.1~No.11から、いずれか2点

手数料について
手数料は、1氏名につき¥1,000(税込)です。ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口にて定額小為替証書を購入します。購入手数料が1枚につき¥100かかります。
たとえば、
¥500の定額小為替を2枚購入した場合、支払額は¥1,200(手数料¥200)となります。
¥1,000の定額小為替1枚購入した場合、支払額は¥1,100(手数料¥100)となります。

追加料金について
決められた返送方法以外のオプションを選択すると、追加料金がかかります

送付先および連絡先について
必要書類を同封し、送付先住所へお送りください。
質問がある場合は、開示請求問合せ先へ事前に連絡し、確認してから送付しましょう。

通知方法について
代理人ではなく、開示対象者(委任者)の住所へ郵送されます。
申込から報告書の送付まで1週間から10日程度かかります。
信用情報の開示請求 CIC代理人(司法書士)による窓口請求

委任状は事前にホームページよりダウンロードしてください。

*¹ ③④の本人確認書類については、「本人確認書類について」を参考にしてください。
本人確認書類について
氏名、生年月日、住所等の情報が、はっきりとわかりようにコピーをしてください。
委任者(開示対象者)の本人確認書類
下表No.1~No.9から、いずれか1点
委任者(開示対象者)の住所(=開示報告書の郵送先)が記載されているものを用意する。
旧姓(別氏名)での登録情報の開示を希望する場合、現氏名と旧姓(別氏名)のつながりが分かる本人確認書類「戸籍謄本等」が必要です。

司法書士(任意代理人)の本人確認書類
1点でよい書類と2点用意する書類があります。
原本を窓口に持参します。
郵送請求の場合と異なっていますので、ご注意ください。

窓口について

開示結果の送付について
・開示対象者本人の現住所へ「簡易書留(親展)」「転送不要」で送付されます。
JICCへの代理人(司法書士)請求

信用情報の開示請求 JICC代理人(司法書士)による郵送請求
No.1~No.3の書類を同封して郵送請求担当窓口へ送付します。
HPより申込書および指定の委任状をダウンロードして記入してください。

*¹ ③④については、「本人確認書類について」を参考にしてください。
*² 開示手数料については、「手数料について」を参考にしてください。
本人確認書類について
氏名、生年月日、住所等の情報が、はっきりとわかりようにコピーをしてください。
委任者(開示対象者)の本人確認書類
下表No.1~No.10から、いずれか1点 委任者(開示対象者)の住所(=開示報告書の郵送先)が記載されているものを用意する。

司法書士(任意代理人)の本人確認書類
下表、写真付き証明書から1点 または 写真がないものから2点をご用意ください。

手数料について
手数料は、1氏名につき¥1,000(税込)です。ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口にて定額小為替証書を購入します。購入手数料が1枚につき¥100かかります。
記入欄には何も記入せず、また、切取らずに同封してください。定額小為替証書の有効期限は発行日から6ヵ月以内ですので、ご注意ください。

*旧姓等開示を希望する場合は、旧姓が確認できる資料(戸籍謄本等)を必ず同封します。
戸籍謄本を請求する場合には、1通¥450かかります。
追加料金について
決められた返送方法以外のオプションを選択すると、追加料金がかかります。

送付先および連絡先について
必要書類を同封し、送付先住所へお送りください。
質問がある場合は、開示請求問合せ先へ事前に連絡し、確認してから送付しましょう。

通知方法について
代理人ではなく、開示対象者(委任者)の住所へ郵送されます。
申込から報告書の送付まで1週間から10日程度かかります。
信用情報の開示請求 JICC代理人(司法書士)による窓口請求

※新型コロナウィルスの影響で、当面の間、窓口業務は休止中です。
申込書・委任状は事前にホームページよりダウンロードし、作成してください。
信用情報開示申込書は窓口でも記入できます。

*¹ ③④については、「本人確認書類について」を参考にしてください。
本人確認書類について
氏名、生年月日、住所等の情報が、はっきりとわかりようにコピーをしてください。
本人(開示対象者)の本人確認書類
下表No.1~No.10から、いずれか1点
申込書に記入した委任者(開示対象者)の現住所が記載されているものを用意する。
旧姓(別氏名)での登録情報の開示を希望する場合、現氏名と旧姓(別氏名)のつながりが分かる本人確認書類「戸籍謄本等」が必要です。

司法書士(任意代理人)の本人確認書類
下表、写真付き証明書から1点 または 写真がないものから2点を持参してください。
申込書に記入した現住所が記載されているものを用意する。

窓口について

開示結果の送付について
・開示対象者本人の現住所へ「簡易書留(親展)」「転送不要」で送付されます。
・申込書類を窓口に提出してから、開示結果の到着まで3日程度かかります。
KSCへの代理人(司法書士)請求

信用情報の開示請求 KSC代理人(司法書士)による郵送請求
No.1~No.3の書類を同封して各社窓口へ送付します。
登録情報開示申込書と委任状は各社のHPよりダウンロードして記入します。

*¹ ③④については、「本人確認書類について」を参考にしてください。
*² 開示手数料については、「手数料について」を参考にしてください。
本人確認書類について
氏名、生年月日、住所等の情報が、はっきりとわかりようにコピーをしてください。
委任者(開示対象者)の本人確認書類
下表No.1~No.12から、氏名、生年月日が確認できる資料いずれか1点

司法書士(任意代理人)の本人確認書類
下表No.1~No.13から、氏名、生年月日が確認できる資料いずれか2点(うち1種類は現住所の確認ができるもの)

手数料について
手数料は、1名につき¥1,000(税込)です。
ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口にて定額小為替証書を購入します。
購入手数料が1枚につき¥100かかります。
記入欄には何も記入せず、また、切取らずに同封してください。
定額小為替証書の有効期限は発行日から6ヵ月以内ですので、ご注意ください。

*旧姓等開示を希望する場合は、旧姓が確認できる資料(戸籍謄本等)を必ず同封する。
戸籍謄本を郵送請求する場合には、定額小為替¥450がかかります。
追加料金について
決められた通知方法以外のオプションを選択すると、追加料金がかかります。

送付先および連絡先について
必要書類を同封し、送付先住所へお送りください。
質問がある場合は、開示請求問合せ先へ事前に連絡し、確認してから送付しましょう。

通知方法について
代理人ではなく、開示対象者(委任者)の住所へ郵送されます。
申込から報告書の送付まで1週間から10日程度かかります。
KSC代理人(司法書士)による窓口請求
窓口での開示請求はおこなっていません。
【豆知識】定額小為替の購入のポイント


私は¥1,000の定額小為替しか買わないようにしています。どの金額を買っても、同じく¥100の手数料がかかるのであれば、一番金額が高い小為替を買った方がおトクですよね。ちなみに¥50の定額小為替を買う際も、¥100の手数料がかかってしまいます!ホントにビックリですよね!
ただ、定額小為替証書の有効期限は発行日から6ヵ月以内ですので、ご注意ください。有効期限が過ぎたら、ゆうちょの窓口で換金してくれますよ。
まとめとポイント

司法書士が代理人として開示請求をする際は、各社が指定している委任状を使用してください。開示対象者ご本人が請求する場合、インターネットやスマートフォン請求など、選択肢がありますが、司法書士の代理人請求は、郵送または窓口請求のみになっています。
本人請求の場合と違い、窓口で請求をしても、ご本人の住所に郵送されます。
CIC, JICC, KSC各社とも、必要書類は共通していました。
- 申込書
- 開示対象者の委任状
- 開示対象者の印鑑証明書
- 開示対象者の本人確認書類
- 任意代理人(司法書士)の本人確認書類
- 手数料
ただ、本人確認書類は、共通ではありませんので、ご注意ください。たとえば、JICCは司法書士(任意代理人)の本人確認書類について、写真付きの場合だと1点のみでした。CICの本人確認書類には住民票が入っていませんし、KSCでは、本人確認書類とし、公的年金手帳が認められています。
追加料金の支払い方法や窓口の受付方法にも違いがありましたね。慣れるまでは、確認しながら、代理請求をしていきましょう。
信用情報の基礎知識は以下の記事にも書いてあります。ぜひ読んでください。
信用情報機関への開示請求は司法書士の基礎知識!3つの信用情報機関の開示手続に違いはあるのか
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